海に囲まれた離島でのんびりと仕事をしながら生活することに、誰もが一度は憧れるはずだ。しかし、仕事のことや住宅のことなどを考えると、実際に移住するまでには踏み切れない人の方が多いのではないだろうか。だがよく考えてみると、現代はITが発達しているためどこにいても仕事はできるのである。ITエンジニアとして活躍している人やデザインの仕事をしている人、クラウドソーシングを利用してライターとして活躍している人などの中には、離島に移住している人も少なくない。
こうした島々の多くは、人口の減少に悩まされているのが現状だ。そのため、島を抱える地方自治体は人口増を目指した移住を推奨している場合もあり、さまざまな施策が行われている。家族で引っ越せば家や土地を無償で貸与したり、保育園が無償だったり、起業したい人への低金利での融資など、至れり尽くせりなのだ。
その中でもユニークな取り組みが、地域おこし協力隊だろう。瀬戸内海の島々や南西諸島でも募集は多く、役所の職員として毎月給与をもらいながら島の発展のために働くことができる。仕事内容は幅広く、人口増加の施策を考えたり、観光客誘致のためにイベントや郷土料理を考案したり、あるいはSNSを利用して情報を積極的に発信し、島の魅力を伝えるなど実に多種多様だ。
また、看護師として離島に移住する場合でも、ボランティアを募集している可能性がある。憧れの離島で楽しく生活を送るために、自分が気になったものにはどんどん参加してみるといいだろう。